栃木県の地名

自治体 初見年 正式採用年 名称の由来 主な旧称(時期)
宇都宮市12世紀1896二荒山神社の門前町に由来。古くは宇津宮/宇都宮と記し、氏族名・城下名が近代の市名に継承。宇津宮→宇都宮【中世〜】/宇都宮藩【江戸】
足利市11371921荘園足利荘に由来。初出は保延3(1137)年、源義国が開発地を安楽寿院に寄進した記録にみえる「足利荘」。室町期に足利氏の本拠として広く知られ、近代に市名化。足利荘【中世】/足利藩【江戸】
栃木市中世2010地名栃木は諸説(千木にちなむ十千木説トチノキ多生説 ほか)。2010年に旧栃木市と大平・藤岡・都賀が合併、2014年に岩舟編入。栃木町→栃木市(初代)【近世〜1937】
佐野市11572005平安期の荘園名佐野庄に由来。『兵範記』に保元2(1157)の記載が見える。荘名→城下・宿名→市名に継承。佐野町→佐野市(初代)【近代〜】
鹿沼市室町1948在地名鹿沼の継承。地の景観にちなむ説など諸説。宿場・城下名が市名に。鹿沼宿・鹿沼藩【江戸】
日光市7822006古称二荒。勝道上人が延暦元(782)に男体山登拝を成し、中禅寺を開くなど山号が発展、のち日光表記が整備。二荒→日光【古代〜】
小山市9391954在地名小山の継承。『和名類聚抄』に天慶2(939)、都賀郡小山郷などの名が見える(市年表)。小山郷【古代】/小山町→小山市(旧)【近代】
真岡市16世紀後半1954古くは芳賀と称し、天正期に真岡(もおか)へ整字改称したと伝わる。芳賀→真岡【中世〜】
大田原市1543–15451954中世の大田原氏居城に由来。大田原資清が1543〜1545頃に築城したとされる。大田原城下【戦国〜江戸】
矢板市10世紀1954在地名矢板の継承。郡名塩谷圏の古層地名に関わる。初出の明確な年次特定は困難だが、7世紀後半(天武天皇の歌)に「塩のや」の語が見え、平安中期の『和名類聚抄』(931–938年頃)にも塩屋(志保之夜)郡として記載がみられる。近代に駅名・町名を経て市名に。矢板町【近代】
那須塩原市8062005黒磯・西那須野・塩原の合併。塩原温泉元湯の発見伝承は大同元(806)黒磯市/西那須野町/塩原町【〜2005】
さくら市中世2005氏家喜連川の合併時に公募でさくらを採用。氏家町/喜連川町【〜2005】
那須烏山市室町2005烏山南那須の合併。中世城下烏山の名を継承。烏山町/南那須町【〜2005】
下野市7132006古代の令制国名下野に由来。和銅6(713)の「諸国郡郷名著好字令」等による二字整備の文脈で定着。下毛野→下野【古代】
上三川町10世紀1893三川系の古地名に由来。郡家・河川合流点にちなむとされる。上三川村→上三川町【近代】
益子町17世紀1894在地名益子の継承。中世の益子氏、近世の陶業(益子焼)。益子村→益子町【近世〜1894】
茂木町中世1954地頭一族の茂木氏にちなむ系譜。1954年合併で現町成立。
市貝町10世紀1972市羽小貝の各一字合成名市貝(1954)を継承し町制へ。市羽村+小貝村→市貝村【1954】→市貝町【1972】
芳賀町10世紀1954古代郡名芳賀に由来。郡名→村名→町名。祖母井村→芳賀町【近世〜1954】
壬生町14621955在地名壬生の継承。室町期に壬生城が築かれ城下が形成。壬生城下→壬生町【中世〜】
野木町9271963地名は式内社野木神社に通じる古層地名。延長5(927)年成立の『延喜式神名帳』に同社の記載があり、平安期まで遡る地名の存在が裏づけられる。のち近世の村名をへて町名に継承。野木村→野木町【1963】
塩谷町10世紀1965古代郡名塩谷に由来。7世紀後半(天武天皇の歌)に「塩のや」の語が見え、平安中期の『和名類聚抄』(931–938年頃)にも志保之夜として注記がある。1965年に町制。塩谷村→塩谷町【1965】/塩谷郡【古代〜】
高根沢町14世紀1958地形語高根の沢説と在名高根沢氏説。1958年に現町成立。
那須町8世紀1954古代の広域名那須に由来。語源諸説。1954年に現町成立。那須郡【古代〜】
那珂川町8世紀2005町域中央の那珂川に由来。旧馬頭小川の合併で現町。馬頭町/小川町【〜2005】

地名の由来

嚮明而治
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