福岡県の地名

自治体 初見年 正式採用年 名称の由来 主な旧称(時期)
北九州市19631963旧門司・小倉・若松・八幡・戸畑の5市合併時の公募新称で、九州北部の広域呼称北九州に由来。
初出は昭和38(1963)年の新市発足名「北九州市」。
北九州(広域名)【昭和】
福岡市16011889黒田長政が築いた福岡城の城下名。旧地名福崎に築城し、祖先ゆかりの備前国福岡庄の名を移したとされる。城下名が近代の市名に継承。
初出は慶長6(1601)年前後の城下関係記録にみえる「福岡」。
福岡城下【近世】/福岡藩【江戸】
大牟田市15〜16世紀1889湿地・沼地を指す牟田に大を冠した地形名。近世の村・町名が近代に市名化。
初出は中世末〜近世初頭の地名記事「大牟田」。
大牟田村→大牟田町【近世〜1917】
久留米市15世紀1889古形は久留目(くるめ)で、戦国期に「久留米」へ整字。筑後川に包まれる地形に通じるとする説などが伝わる。
初出は室町後期の文書にみえる「久留目」。
久留目→久留米【中世〜】/久留米藩【江戸】
直方市17世紀1889藩政期、在地名能方(のうがた)の読みを活かし、儒者の進言で直方へ改字したと伝わる。のち町名・市名に継承。
初出は江戸前期の城下・陣屋関係記録にみえる「直方」。
能方→直方【江戸前期】
飯塚市16〜17世紀1889在地名飯塚の継承。炊事・供御に関わる職掌名からの転訛説や、集落の小丘=塚地形説が伝わる。
初出は近世初期の郷帳・検地帳類にみえる「飯塚」。
飯塚村→飯塚町【近世〜】
田川市8世紀1907古代郡名田川(田河)に由来。田を潤す川(水系)にちなむ広域名を近代の町・市名へ継承。
初出は8世紀『豊前国風土記』逸文の「田河郡」。
田川郡【古代〜】/田川町【1907〜1943】
柳川市12771889古形は梁川(やながわ)=簗を架けた川の意とされ、のち柳多い景観にちなみ「柳川」へ表記整備。
初出は建治3(1277)年頃の文書にみえる「梁川」。
梁川→柳川【中世〜】/柳川藩【江戸】
八女市8世紀1954地名は古伝承の女神八女津媛に通じるとされ、古代の八女郡名として定着。
初出は奈良期の地名記事にみえる「八女」。
八女郡【古代〜】/八女町【近代】
筑後市7世紀後半1954古代の令制国名筑後に由来。筑紫の後(南)方を示す広域名を市名に採用。
初出は飛鳥〜奈良期の国名記事「筑後国」。
筑後国【古代】/筑後町【近代】
大川市15〜16世紀1889筑後川下流の河港にちなむ大川の地名を継承。木工・舟運の町として近世に定着。
初出は中世末の地名記事「大川」。
大川村→大川町【近世〜】
行橋市18891889明治22年の町村制施行時、旧行事(ぎょうじ)村の「行」と大橋(おおはし)村の「橋」を合わせて命名された合成新称。
初出は明治22(1889)年の新設町名「行橋町」。
行事村/大橋村/宮市村【〜1889】
豊前市8世紀初頭1955旧国名豊前に由来。宇島・八屋などの合併時に歴史的広域名を市名化。
初出は和銅6(713)年頃の国名記事「豊前国」。
豊前国【古代】/宇島町【近代】
中間市18〜19世紀1889遠賀川中流の中間に位置することからの地名。江戸後期の中間新地に始まる町名が市名へ。
初出は近世後期の地名・新田記事「中間」。
中間新地→中間町【近世後期〜】
小郡市6891889古代の接待施設にちなむ筑紫小郡の地名を継承。門前集落名→町名→市名。
初出は持統3(689)年頃の記事の「小郡」。
小郡町【近代】
筑紫野市8世紀1955古来筑紫の野が広がる地勢にちなむ名。昭和に町名化し市名へ。
初出は奈良期の郡名・地名記事「筑紫」。
筑紫野町【1956〜1972】
春日市14〜15世紀1889社名春日(かすが)の勧請にちなむ地名。村・町名を経て市名に継承。
初出は中世の在地文書にみえる「春日」。
春日村→春日町【近世〜】
大野城市7世紀1889白村江戦後に築かれた古代山城大野城に由来。山城名→地名→市名。
初出は天智年間の城名記事「大野城」。
大野城(山城)【古代】/大野町【近代】
宗像市8世紀1954宗像三女神を祀る宗像大社に由来する古層地名。古形は胸形とも記す。
初出は古代の社・郡名記事「宗像/胸形」。
宗像郡→宗像町【古代〜1981】
太宰府市7世紀1889西海道を統轄した地方官衙大宰府に由来。官名が地名化し、市名に継承。
初出は天智年間の官衙記事「大宰府」。
太宰府町【近代】
古賀市9世紀頃1889在地名古賀の継承。海浜の浦名・荘名から村・町名へ連なり市名に。
初出は平安期の地名記事「古賀」。
古賀村→古賀町【近世〜】
福津市20052005旧福間町と津屋崎町の合併時に、頭字を合わせた新名。
初出は平成17(2005)年の新設合併名「福津市」。
福間町/津屋崎町【〜2005】
うきは市10世紀前半2005古代郡名浮羽(うきは)に由来。低湿地の端・洲に通じる語義とされ、郡名→市名へ。
初出は『和名抄』の郡名「浮羽」。
浮羽郡→浮羽町【古代〜】
宮若市20062006旧宮田町と若宮町の合併時に、各一字を合わせた新名。
初出は平成18(2006)年の新設合併名「宮若市」。
宮田町/若宮町【〜2006】
嘉麻市10世紀前半2006公募新称。旧郡名嘉穂の「嘉」と、古代の郡名嘉麻に通じる字を組み合わせた。
初出は『和名抄』の郡名「嘉麻」。
(広域)嘉麻【中近世】
朝倉市7世紀2006古代からの朝倉の地名に由来。郡名・城下名として連綿と用いられた名を新市名に採用。
初出は飛鳥〜奈良期の地名・郡名記事「朝倉」。
朝倉郡/甘木市【〜2006】
みやま市20072007旧山門郡と三池郡の頭字「み」「やま」を合わせた新名。
初出は平成19(2007)年の新設合併名「みやま市」。
瀬高町/山川町/高田町【〜2007】
糸島市8世紀2010古代の伊都(いと)郡・半島の地勢にちなむ広域名糸島を採用。
初出は奈良期の郡名記事「伊都郡」。
伊都郡/糸島郡/前原市【〜2010】
那珂川市20181889市域を貫流する那珂川に由来。古くは儺川(なかがわ)とも記す。
初出は平成30(2018)年の市制移行名「那珂川市」。
那珂川町【〜2018】
宇美町8世紀1889神功皇后の産み伝承にちなむ古層地名で、音に「宇美」を充てたとされる。
初出は古代の伝承記事にみえる「宇美」。
宇美村【近世〜1920】
篠栗町15〜16世紀1889篠竹が茂る栗林の景観にちなむ在地名。荘名→村名→町名へ。
初出は中世末の文書にみえる「篠栗」。
篠栗村【近世〜1953】
志免町13世紀1889租税免除地の「免」に通じる在地語に由来とされる。荘名→村名→町名。
初出は鎌倉期の「志免庄」。
志免庄→志免村【中世〜】
須恵町8世紀初頭1889古代窯業須恵器にちなむ地名。官営窯の存在を背景に地名化。
初出は奈良期の木簡・記事にみえる「須恵」。
須恵村【近世〜1953】
新宮町18891889浦名・社名に由来する新宮を採用。明治の合併で村名成立、のち町名へ。
初出は明治22(1889)年の「新宮村」。
新宮浦→新宮村【近代】
久山町9世紀頃1956山並みの連なる地勢にちなむ久山の在地名を継承。
初出は古記録にみえる地名「久山」。
久山村【近世〜1956】
粕屋町10世紀1955古代郡名糟屋(かすや)に由来。酒粕・麹を扱う官司名に通じる語源説もある。
初出は『和名抄』の郡名「糟屋」。
(郡名)糟屋→粕屋【古代〜】
芦屋町中世1889遠賀川河口の港芦屋津に由来。葦の茂る湿地景観に通じる。
初出は中世の港名記事「芦屋」。
芦屋津→芦屋村【中世〜】
水巻町17世紀1889遠賀平野で田に水を巡らす(巻く)潅漑にちなむ地名。
初出は近世の村名記事「水巻」。
水巻村【近世〜1940】
岡垣町19071907古地名岡郷と垣前郷(または矢矧村の古い字名である垣崎)の各一字を採った合成新称。
初出は明治40(1907)年の新設村名「岡垣村」。
岡県村/矢矧村【〜1907】
遠賀町10世紀1929古代郡名・河川名遠賀(おんが)に由来。郡名→町名へ継承。
初出は『和名抄』の郡名「遠賀」。
遠賀郡【古代〜】
小竹町15〜16世紀1889竹の繁茂する里の意からの在地名。村名→町名へ。
初出は中世末の文書にみえる「小竹」。
小竹村【近世〜1928】
鞍手町9世紀1955古形は倉手(くらて)郷。地形・古語に通じる在地名が郡名・町名に継承。
初出は平安期の郷名記事「倉手」。
倉手郷→鞍手【古代〜】
桂川町中世1889町域を流れる桂川と古い荘名桂(けい)に由来。
初出は中世文書の「桂の庄」。
桂の庄【中世】
筑前町7世紀後半2005旧国名筑前に由来。夜須・三輪の合併時に歴史的広域名を採用。
初出は古代の国名記事「筑前国」。
夜須町/三輪町【〜2005】
東峰村20052005旧小石原村と宝珠山村の合併で、英彦山東麓の峰々にちなむ新名。
初出は平成17(2005)年の新設合併名「東峰村」。
小石原村/宝珠山村【〜2005】
大刀洗町12世紀末1889武将が太刀を洗った伝承の井戸にちなむ地名。近世の村名を継承。
初出は中世軍記・地誌にみえる「大刀洗」。
大刀洗村【近世〜1955】
大木町10世紀前半1955古代の大木郷に由来。目印となる巨木伝承に通じる。
初出は『延喜式』所引の郷名「大木」。
大木郷→大木村【古代〜】
広川町中世1955町域を流れる広川にちなむ在地名の継承。
初出は中世の地名記事「広川」。
広川村【近世〜1955】
香春町8世紀1889霊峰香春岳にちなむ名。香り立つ春の地の伝承に通じる。
初出は古代の地名記事「香春」。
香春邑→香春村【中世〜】
添田町9世紀1889山麓に田が添う景観にちなむとされる在地名。
初出は平安期の地名記事「添田」。
添田村【近世〜1955】
糸田町17世紀1889条里の田が糸のように巡る景観にちなむとされる在地名。
初出は近世初期の郷帳類にみえる「糸田」。
糸田村【近世〜1939】
川崎町近世1889川の瀬の先(さき)=渡渉点にちなむ地名の継承。
初出は江戸期の村名記事「川崎」。
川崎村【近世〜1938】
大任町中世1889古形大刀(おおとう)などの表記から、縁起の良い大任へ整字した近代の町名。
初出は中世〜近世の地名記事「大刀」。
大刀村【近世〜1960】
福智町20062006町北端の霊峰福智山に由来する公募新名。
初出は平成18(2006)年の「福智町」。
赤池町/方城町/金田町【〜2006】
苅田町9〜10世紀1889刈田に通じる地名系統。港苅田浦としても知られ、町名に継承。
初出は古記録・地名記事の「苅田」。
苅田浦→苅田村【中世〜】
みやこ町20062006旧犀川・勝山・豊津の合併時に、雅称みやこを平仮名で採用。
初出は平成18(2006)年の新設合併名「みやこ町」。
犀川町/勝山町/豊津町【〜2006】
吉富町近世1896開発新田の瑞祥名吉富を継承。村→町へ。
初出は江戸期の村名記事「吉富」。
吉富村【近世〜1942】
上毛町10世紀前半2005古代郡名上毛(こうげ)を新町名として採用。地域の歴史的呼称を復興。
初出は『和名抄』の郡名「上毛」。
(広域)上毛【近代】
築上町8世紀初頭2006旧郡名築上に由来。椎田・築城の合併時に歴史的名を町名化。
初出は古代の郡名記事「築上郡」。
椎田町/築城町【〜2006】
赤村5351889古代の直轄領我鹿(あか)屯倉に由来。音「あか」に「赤」の字を充てた系統が中世の赤荘へ連なる。
初出は古代記事の「我鹿屯倉」。
我鹿屯倉→赤荘【古代〜中世】

地名の由来
嚮明而治

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