千葉県の地名
| 自治体 | 初見年 | 正式採用年 | 名称の由来 | 主な旧称(時期) |
|---|---|---|---|---|
| 千葉市 | 938年頃 | 1889 | 平安末〜鎌倉初頭に台頭した在地武士・千葉氏の本拠に由来。亥鼻に居館を構え、氏名が城下の呼称として定着。 初出は平安末期の文書等に「千葉」。 | 千葉荘/千葉郷【中世】 |
| 銚子市 | 16世紀中葉 | 1889 | 利根川河口の岬が酒器・銚子に似る地形説に由来。港名として普及し、近世には浦・町場名として広まる。 初出は中世末〜近世初頭の文書等に「銚子」。 | 銚子浦【江戸】 |
| 市川市 | 12世紀末 | 1889 | 江戸川の渡し場と市の立つ場に由来。中世末に集落形成、江戸期は市川宿として繁栄した。 初出は中世の文書等に「市川」。 | 市川宿【江戸】 |
| 船橋市 | 13世紀 | 1889 | 入江を舟を連ねて渡す=船橋の古い渡渉法・伝承に由来。船橋大神宮の門前町と宿場の発達で地名が定着。 初出は鎌倉期の文書等に「船橋」。 | 船橋宿【江戸】 |
| 館山市 | 1580年代 | 1889 | 里見氏が築いた館山城にちなむ城下名。 初出は戦国期の文書等に「館山」。 | 館山城下【戦国〜江戸】 |
| 木更津市 | 14世紀前後 | 1889 | 「君去らず」伝承に通じる地名説が著名。江戸期に港町として発達した。 初出は中世の文書等に「きさらづ」。 | 木更津浦【江戸】 |
| 松戸市 | 13世紀 | 1889 | 江戸川の渡河点にある松のある渡(戸)に由来とされる。宿場の繁栄が地名を広めた。 初出は鎌倉期の文書等に「松戸」。 | 松戸宿【江戸】 |
| 野田市 | 938年頃 | 1889 | 原野の広がりを示す野の地名に由来。利根・江戸川水運と醤油醸造で発展した。 初出は『和名類聚抄』(10世紀前半)等に「野田(郷)」。 | 野田郷【中世】 |
| 茂原市 | 938年頃 | 1889 | 茂る原の景観にちなむ在地名。 初出は中世文書等に「茂原」。 | 茂原郷【近世】 |
| 成田市 | 940年 | 1889 | 成田山新勝寺の門前に由来。平将門の乱平定伝承に伴う吉名「成就の田」。 初出は天慶3(940)年頃の記録等に「成田」。 | 成田(門前)【中世〜江戸】 |
| 佐倉市 | 16世紀初頭 | 1889 | 砂倉/狭倉由来説などの在地名。江戸期は佐倉藩の城下として確立した。 初出は室町期の文書等に「佐倉」。 | 佐倉城下【江戸】 |
| 東金市 | 15世紀末 | 1889 | 中世の荘園名・東金荘に由来。市や宿の形成が進んだ。 初出は室町期の文書等に「東金」。 | 東金荘【中世】 |
| 旭市 | 1889年 | 1889 | 明治22(1889)年の町村制施行時の瑞祥名で朝日(旭)に繁栄の願いを込めた新称。 初出は明治22(1889)年の村制施行時の「旭村」。 | 飯岡浦【江戸】/海上郡【古代〜】 |
| 習志野市 | 1873年 | 1954 | 明治期の陸軍・習志野原演習場名に由来。明治天皇による命名の地である。 初出は明治6(1873)年の演習地命名記録に「習志野ノ原」。 | 津田沼(村・宿)【江戸】 |
| 柏市 | 15世紀 | 1889 | 樹木名・柏にちなむ在地名。江戸期は宿場・市で賑わった。 初出は室町期の文書等に「柏」。 | 柏宿【江戸】 |
| 勝浦市 | 16世紀 | 1889 | 外洋に面した良港の浦名の継承。城下と漁港の発展で著名になった。 初出は戦国期の文書等に「勝浦」。 | 勝浦浦【江戸】 |
| 市原市 | 938年頃 | 1889 | 古代郡名・市原に由来。「市(いち)の立つ原」の意と解される。 初出は『和名類聚抄』(10世紀前半)等に「市原(郡)」。 | 市原郡【古代】 |
| 流山市 | 938年頃 | 1889 | 江戸川の流れと台地の山にちなむ通称「流山」が地名化。みりん醸造で発展。 初出は近世の文書等に「流山」。 | 流山(在郷町)【江戸】 |
| 八千代市 | 1954年 | 1954 | 合併時の瑞祥名「八千代に栄える」に由来。 初出は昭和29(1954)年の町制施行時の「八千代町」。 | — |
| 我孫子市 | 938年頃 | 1889 | 人名・阿比古系に通じる古形に由来とされる在地名。 初出は『和名類聚抄』(10世紀前半)等に「我孫子(郷)」。 | 我孫子郷【中世】 |
| 鴨川市 | 938年頃 | 1889 | 市域の加茂/鴨川の河川名に由来。川名が地名化した。 初出は『和名類聚抄』(10世紀前半)等に「加茂(郷)」。 | 加茂郷【中世】 |
| 鎌ケ谷市 | 938年頃 | 1889 | 鎌の刃のような谷の地形説など諸説。中世の在地名。 初出は室町期の文書等に「鎌ケ谷」。 | 鎌ケ谷村【江戸】 |
| 君津市 | 8世紀 | 1943 | 古代郡名・君津に由来。「君(豪族)の津(港)」説がある。 初出は奈良期の古文書等に「君津(郡)」。 | 君津郡【古代】 |
| 富津市 | 938年頃 | 1889 | 富津岬など浦名の継承。津=港の意。 初出は『和名類聚抄』(10世紀前半)等に「富津」。 | 富津浦【江戸】 |
| 浦安市 | 938年頃 | 1909 | 三村合併の浦安は「浦が安らか」を願う瑞祥の新称。 初出は明治42(1909)年の村制施行時の「浦安村」。 | 当代島/堀江/猫実【江戸】 |
| 四街道市 | 1894年 | 1955 | 四方の街道が交差する地点に由来。駅名から広まった通称。 初出は明治27(1894)年の四街道駅の開業。 | — |
| 袖ケ浦市 | 8世紀 | 1955 | 『万葉集』の「袖の浦」に通じる湾岸の古称由来。 初出は『万葉集』(8世紀)等に「袖の浦」。 | 袖の浦【古代】 |
| 八街市 | 1872年 | 1889 | 明治開拓の区画名(一街〜十街)の中心・八街に由来。 初出は明治5(1872)年の開拓地命名等に「八街」。 | — |
| 印西市 | 1889年 | 1954 | 古郡名・印旛の西側に位置する行政呼称・印西に由来。 初出は明治22(1889)年の「印西町」等。 | 印旛郡【古代】 |
| 白井市 | 15世紀 | 1889 | 白い井戸の伝承にちなむ在地名。 初出は室町期の文書等に「白井」。 | 白井村【江戸】 |
| 富里市 | 1889年 | 1889 | 近代開拓の瑞祥名「富(ゆたか)な里」に由来。 初出は明治22(1889)年の村制施行時の「富里村」。 | — |
| 南房総市 | 13世紀 | 2006 | 半島名・房総(安房+上総)の南部にちなむ広域新称。 初出は中世の記録等に見える広域呼称「房総」。 | 安房国【古代】/千倉浦【江戸】 |
| 匝瑳市 | 938年頃 | 2006 | 古代の匝瑳郡名の継承。 初出は『和名類聚抄』(10世紀前半)等に「匝瑳(郡)」。 | 匝瑳郡【古代】 |
| 香取市 | 938年頃 | 2006 | 古社・香取神宮と香取郡の歴史名を採用。 初出は奈良期の古文書等に「香取(郡)」。 | 香取郡【古代】/佐原(町場)【江戸】 |
| 山武市 | 1897年 | 2006 | 明治に山辺郡+武射郡が合併して生まれた山武郡名を継承。 初出は明治30(1897)年の郡名「山武郡」。 | 山辺郡/武射郡【古代】 |
| いすみ市 | 938年頃 | 2005 | 古代郡名・夷隅(いすみ)を継承。 初出は『和名類聚抄』(10世紀前半)等に「伊甚/夷隅(郡)」。 | 夷隅郡【古代】 |
| 大網白里市 | 938年頃 | 1954 | 近世地名の大網(地引網説)と白里(白砂の浜)の合成地域名。 初出は昭和29(1954)年の町制施行時の「大網白里町」。 | 大網(村)【江戸】/白里(浦)【江戸】 |
| 酒々井町 | 15世紀 | 1889 | 湧水豊かな、酒のように湧く井の比喩に由来。宿場として繁栄。 初出は室町期の文書等に「酒々井」。 | 酒々井宿【江戸】 |
| 栄町 | 1955年 | 1955 | 昭和合併時の瑞祥名「栄」を採用した新称。 初出は昭和30(1955)年の町制施行時の「栄町」。 | — |
| 神崎町 | 938年頃 | 1889 | 香取神宮ゆかりの門前・水運拠点。神の宿る崎の地形名に由来とされる。 初出は『和名類聚抄』(10世紀前半)等に「神崎」。 | 神崎宿【江戸】 |
| 多古町 | 938年頃 | 1889 | 古い在地名・多古を継承。語源は「高」の転とする説などがある。 初出は『和名類聚抄』(10世紀前半)等に「多古(郷)」。 | 多古郷【中世】 |
| 東庄町 | 938年頃 | 1955 | 中世荘園名・東の庄に由来。 初出は平安末〜鎌倉期の文書等に「東荘」。 | 東の荘【中世】 |
| 九十九里町 | 17世紀 | 1953 | 外房の長大な砂浜の通称・九十九里浜に由来。 初出は近世の地誌等に「九十九里浜」。 | 九十九里浜(通称)【中世〜】 |
| 芝山町 | 938年頃 | 1955 | 芝草の生える台地(山)の景観に由来。古墳群の台地集落名として続く。 初出は『和名類聚抄』(10世紀前半)等に「芝山」。 | 芝山村【江戸】 |
| 横芝光町 | 2006年 | 2006 | 旧横芝と光の一字合成による新町名。 初出は平成18(2006)年の町制施行時の「横芝光町」。 | 横芝村【江戸】 |
| 一宮町 | 10世紀前半 | 1890 | 上総国の一之宮・玉前神社の門前集落に由来。 初出は中世の文書等に「一之宮」。 | 一之宮(門前)【中世〜江戸】 |
| 睦沢町 | 1955年 | 1955 | 昭和合併時の造語。住民の睦まじさ+谷地の沢を合わせた瑞祥名。 初出は昭和30(1955)年の村制施行時の「睦沢村」。 | — |
| 長生村 | 8世紀 | 1953 | 古代郡名・長生の継承。令制の行政名をそのまま村名に。 初出は奈良期の古文書等に「長柄/長生(郡)」。 | 長生郡【古代】 |
| 白子町 | 10世紀前半 | 1955 | 白砂の海浜景観にちなむ在地名・白子の継承。 初出は中世の文書等に「白子」。 | 白子浦【江戸】 |
| 長柄町 | 8世紀 | 1955 | 古代郡名・長柄に由来。長い尾根・台地の地形名に通じる。 初出は奈良期の古文書等に「長柄(郡)」。 | 長柄郡【古代】 |
| 長南町 | 12世紀 | 1955 | 長柄郡の南部に位置することに由来する行政呼称。 初出は中世の記録等に「長南」。 | 長柄郡【古代】 |
| 大多喜町 | 1590年代 | 1889 | 大多喜城の城下名に由来。吉語「多喜」への整字が行われた。 初出は戦国期の文書等に「大多喜(大滝)」。 | 大多喜城下【江戸】 |
| 御宿町 | 17世紀 | 1889 | 海道の宿駅(御宿)に由来。宿場名が地名化。 初出は近世の宿駅・海運記録等に「御宿」。 | 御宿(宿駅)【江戸】 |
| 鋸南町 | 1959年 | 1959 | 切り立つ鋸山の南麓に位置することからの合成新名。 初出は昭和34(1959)年の町制施行時の「鋸南町」。 | 勝山浦【江戸】/保田浦【江戸】 |
嚮明而治
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